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プレスリリース

2022年1月26日

フラットアイアンヘルス、国立がん研究センター東病院と共同研究を開始

〜消化器がん患者のリアルワールド・データベース構築にむけて〜

 

フラットアイアンヘルス株式会社(所在地:東京都港区、以下「当社」)は、このたび、国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長:中釜 斉、以下「国立がん研究センター」)との間で、消化器がん患者さんにおけるリアルワールド・データベースの構築にむけた研究に関する契約を締結しました。この契約に基づき、国立がん研究センター東病院(所在地:千葉県柏市、病院長:大津 敦)で保有する、研究への適切な同意が取得されたがん患者さんの記録から得られた非特定化データ(個人を特定できないように加工したデータ)が当社の高品質下でのエビデンスに組み込まれ、今後のがん治療における研究者や規制当局の意思決定者によって有効に活用されていくことが期待されます。

当社パートナーシップ・ヘッドの児嶋洋は、「がん研究を加速し、治療の質を向上させるためには、がんの治療に取り組むすべての関係者の協力が必要です。私たちは、日本で影響力のあるがんセンターの一つである国立がん研究センター東病院と提携し、世界でも重要ながんゲノムスクリーニングプロジェクトの一つであるSCRUM-Japan※と協力できることを光栄に思います。今後、このパートナーシップを消化器がん以外にも拡大していくことを楽しみにしています」と語っています。

※SCRUM-Japan: がん患者さんに最適な治療薬を届けることを目指して、2015年に国立がん研究センター東病院でスタートした日本初の産学連携がんゲノムスクリーニングプロジェクト。

フラットアイアン・インターナショナル副社長のネイサン・ハバードは、「フラットアイアンの米国由来のリアルワールドデータから得られた知見は、世界中のがん患者さんに治療法の選択肢をもたらしました。しかし、世界のがん研究と治療を真に変革できる強力なエビデンスに加えられることを待っている患者さんのストーリーは、まだまだたくさんあります」と述べています。「国立がん研究センター東病院との契約は、フラットアイアンの専門技術をアジアやヨーロッパの病院や医療ネットワークと結ぶリアルワールドデータ(RWD)パートナーシップに導入するという継続的な取り組みにおける重要なマイルストーンとなります。それぞれのパートナーシップは、地域の法律、規制、データプライバシー、コンプライアンスの基準や要件に合わせて調整され、地域の医療機関やパートナーが、がんの研究や治療を進めるために高品質なリアルワールドデータの生成と活用を支援することに重点を置いています。」

フラットアイアンヘルス社は、医療とテクノロジーの分野で大胆かつ創造的な精神を結集し、がんの理解と治療方法の変革を目指しています。ほとんどの治療法の開発や規制当局の決定の根拠となる臨床試験では、ごく一部のがん患者さんの治療法や転帰が把握されているにすぎません。フラットアイアンヘルス社では、このギャップを埋めるために、日常診療で得られたされた患者情報を含む高品質のエビデンスを提供しています。2012年に米国で設立されたフラットアイアンのデータは、胃がん、大腸がん、食道がん、乳がん、頭頸部がんなどの患者さんの治療法の選択肢を広げるのに役立っています。またフラットアイアンのデータは、何百もの査読付き科学出版物に掲載されています。

今後、フラットアイアンヘルス株式会社は、病院、ライフサイエンス研究者、政府機関、学界との連携により、リアルワールドデータとリアルワールドエビデンスの力を、日本のがん患者さん、医師、医薬品開発者、規制当局のために提供してまいります。またフラットアイアンヘルス株式会社は、患者さんのプライバシーを尊重し、患者さんの医療情報を常に保護するために最善を尽くしてまいります。

国立がん研究センター東病院について
国立がん研究センター東病院は、1992年に設立され、年間9,000人を 超える新患の方が訪れる国内トップクラスのがん専門病院です。世界最高レベルのがん医療の提供と新しいがん医療の創出をミッションに掲げ、国の「臨床研究中核病院」、「がんゲノム医療中核拠点病院」などに選定されています。併設する先端医療開発センター(NCC-EPOC)とともに、国際的なネットワークを基盤とした研究開発の拠点として、先進的ながん治療薬・医療機器開発やゲノム医療をはじめとした最先端の個別化治療を推進し、多数の実績を上げています。
ホームページ https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/index.html

フラットアイアンヘルスについて
フラットアイアンヘルス株式会社は、フラットアイアンヘルス社の完全子会社です。フラットアイアンヘルス社は、がんの治療に取り組むすべての医療機関を支援し、現在、そして将来の患者さんにより良い医療を提供するヘルステック企業として活動を進めてきました。私たちは、臨床とデータサイエンスを通じて、患者さんの経験をリアルワールドエビデンス(RWE)に変換し、治療の改善、医療政策への情報提供、研究の推進に役立てています。がんは賢い。しかし力を合わせることで、私たちはもっと賢くなることができます。フラットアイアンヘルス社は、ロシュグループの独立した関連会社です。
ホームページ https://flatiron.co.jp/